自分の感情を周りに伝えることが出来ないナタくんは、頭を床に打ち付けたり、顔を両手で叩いたりします。
訴えているのに伝わらない、思い通りにならない。
もしくは興奮しすぎて感情が抑えきれなくなった。
そんな時に見られます。
各所に相談
おでこは常にたんこぶができて、顔は叩きすぎて痣になるので、どうにか止めさせたいと各所に相談しました。
皆さん真剣に悩んで考えてくれます。
しかし、皆さん結論は「それが唯一の感情表現だから止めさせない方がいい」でした。
酷い子は血を流したりするので、そこまでじゃないということは加減も分かってやっているので大丈夫、と。
血は流れないから大丈夫、という訳ではないでしょう!
「お母さん大丈夫!喋れるようになったら改善しますよ」
………でたでた。耳が取れそうなくらい言われたこの言葉。
4歳になっても喋らないナタくん、この先いつ喋り出すか分からないのに…。
ご機嫌な時は「あちゃ、あちゃう~ん」と、可愛いんですけど。
やっぱり会話が出来るようになって欲しいです
今の状況を改善する方法とか、アドバイスとか何か下さいよ!!!
…とは言っても、具体的な良い方法が無いんだろうということも、理解しています。
理学療法の先生に愚痴ったら笑われましたが。
私からしたら笑いごとじゃないんです。
対策
複数対策を考えました。
ナタくんが頭ゴンゴンし始めたら頭にクッションを引いたり、抱きしめてなだめたりしました。
あと、怒りの矛先を別の物に変えたらいいと言われたので、カッとなったらクッションを叩かす、ボールを叩かすなど色々試行錯誤しましたが…。
そもそも、こちらの意図はナタくんに伝わらず。
失敗に終わりました。
こちらの言い分が届く子なら、効果的かもしれません。
その後、保育園や児童デイサービスと話し合いをした際、家でもクッションで対策していたことを伝えると、各所でも低反発クッションをナタくんの前に置いて対策をすることにしました。
頭ゴンゴン。
…しても…痛くない。
保育園を中心に毎日毎日繰り返すと、そのうちゴンゴンする頻度がかなり減りました。低反発クッション、グッジョブ。
結果
「ナタくん頭ゴンゴン減りましたね!!!」
嬉しいですね!おでこのたんこぶが良くなりました!!!
な~んて、呑気に保育園で会話していましたが。
しばらくすると
今度は代わりに、自分の手の親指の付け根を噛み始めました。
歯形ができるくらい噛みます。
結局、ゴンゴンしてもクッションのせいで痛みが感じられなくなったから、別の方法に移行したのだと思われます。
痛みを感じることでストレス発散をしているように感じました。
歯形は時間経過で消えるのでまだマシですが…別の方法をまた探さなければなりません。
まとめ
言葉が出ない子は、その感情を別の方法で発散させようとします。
ナタくんは自傷行為でしたが、子供によっては他人や物に害を加えることもあります。
その子の思いを受け止めてあげた上で、子供それぞれにあった対策を考え実行することが大切だと感じました。